師走

 猛暑の夏の後,爽やかな秋を感じることも無く、あっという間に師走です。

アベノミクスで世間は少し景気が良くなっているようですが、この店にはまだその風は届かないまま、年の瀬を迎えました。

 一枚、一万円以上するお皿がそうそうは売れるとは思っていませんが、それでもこの小さな店の存続はなんとかなりそうな気配は感じられます。

 良いものが判り,日常に使いたいと思ってくださる方に、来年もお会いできますこと祈っています。

2013年12月22日

 

秋 休み

 永年店をしていて、今年程秋の訪れのない年はなかったような気がします。

 猛暑に続き台風と、四季の中で一番好きな季節なのに頭も体も働き悪く、秋休みをしています。

 そこで、近くの公園に秋を探しに出かけてみました、爛漫の花を愉しませてくれた桜が今は紅葉し、台風のせいで落ち葉となり、所々にふきだまり秋を感じさせられました。

 大きな句碑は万葉のうたです。前に立ち、遠い昔の人が秋の気配を感じたように、久々に冷たい風に当たり、爽やかな気分になりました。

2013年10月19日

 

 

 

憧れ

 昔、福岡の中心部にある福ビルの中にニックという店がありました。

その店の包装紙に包まれた贈り物を頂いたら、中を見なくてもいいものだと判り嬉しかったものです。なくなって久しい。

 滝口さんの器を扱って大名に店を出していた時、そのニックより展示会のお誘いを受け一週間展示販売をさせていただきました。

目の肥えたニックのお客様に喜ばれ大盛況だったこと思い出します。

 あこがれの店でいいものがわかるお客様との出会いがあり、先日器のリサイクルに来訪された方はその時出会った方で当時のことで話が弾みました。

 あこがれの店が消えるのは残念なことです。

2013年9月28日

 

 

花屋Cai(甲斐 洋二 )

 今回の展示会は最近出会つた花屋Caiさんの花も飾り愉しみました。

「いけばな」とは少し違って、新しい感覚の花です。

2013年9月23日

 

 

京 の 器

 京焼きの器を福岡に紹介して30年。

 輪島塗と並んで日本の和食器の最高峰と思っています、
 福岡は昔から有田焼、唐津焼と色々の食器があり、その上に豊富な食材に恵まれていることも会って、器の贅沢、目利きの方がたくさん御住まいです。
 今から30年ほど前に、京都の滝口和男さんに出会い、京都の器を身近に触れていただくため福岡に支店を開設していただきました。
 今回の展示会でご紹介させていただく内田裕子さんは、滝口さんのお弟子さんとして素晴らしい作品をいくつも発表さてきた方です。今では独立されて毎年、いい作品を制作、京焼きの「雅」を今に伝えられています。毎日使う普段の器としては何よりのもと思っています。
 9日からの展示会には、素晴らしい京焼の作品をご用意いたしました。滝口和男さん、光石の作品もご紹介させていただきます。

2013年9月2日

 

京の器 と テンペラ画 展

2013年9月9日(月)〜18日(水)

 

11:00〜18:00 会期中無休

 


吉林省  敦化 思い出  8  終戦

 815日。

私が暮らしていた中国・吉林省の敦化は、遠く離れた土地の戦勝の知らせをラジオで聞くばかりで、実際の戦場になることもなく戦争は終わりました。

 終戦の日は何の実感もないままに迎えたのですが、その後ソ連軍が進駐してきてから事態は一変。町中をジープで走り回っては、ドカドカと家の中に入ってくるようになったかと思ったら、そのうちに略奪が始まりました。その光景に、戦争に負けたことを実感させられました、

 でも一番驚いたのは、駅前広場に大勢の地元満州の人々が、手に手にソ連の旗を持って出迎えてる姿でした。一体いつの間に用意していたのでしょう?不思議というのか、とにかく強烈な思い出として残っています。

 私の戦争は、この日から生き残りをかけて始まりました。

 

 

本と絵と、器のある暮らしは楽しく、豊かな日々を過ごせます。


過ぎ去りし日を想う

 七月になって猛暑が続き、来客も少なく別荘に避暑に来ている気分を味わっています。

 参議院選挙とあちこちの豪雨のニュースを見ながら過去りし日々を思い出しています。

 10代後半から昼働き夜学校の日々。20代は専業主婦として家事と育児に邁進。30代に入って仕事を始め、家事と両立にてんてこ舞い。40代には仕事が軌道にのり、ルンルン気分で過ごすものの、思いもかけずに倒産。そして離婚。

 50代になり器を売る仕事は無いと想っていたところ、京都の滝口和男さんに出会って福岡店を任せていただき30年。そして今、この場所に移って独立の一年。

 占いで老後は幸せになると励まされて、ここまで荒波を乗り越えてきました。

 今日から8月。また新たな日々の始まり。何があっても、もう驚くことはなさそうです。

2013年8月1日

 

 

テレビ

 冬籠りならぬ、夏籠りの今。

 (営業はしていますが)、ほとんど外出することもなく、部屋の中で過ごしています。

 本にビール、その他いろいろ。必需品は全て足りています。

 夏籠りの生活のなかで、テレビのありがたさを改めて実感しています。家の中にいて、世界の果ての日本人、世界遺産、今現在の紛争中の国の様子から、政治、経済芸能のあらゆる情報、さらに

コマーシャルを通じて流行の商品まで教えてくれます。

 テレビがなければ話相手のない都会の独り暮らしは、さぞ寂しいことだと思います。その上、うるさいとおもえばスイッチを切ればいいのですから、必要以上に生活が乱されることもありません。

 などなど思いをはせながら、暑い季節を、テレビに養ってもらっています。

2013年7月10日

 

暑中お見舞い申し上げます

 今年も、早や半年が過ぎました。

 マンションの大改修も終わり、見違えるほどあちこちが立派になり快適な日々を過ごしています。

 夏の器のガラスと錫も、ぼちぼちですが売れています。町はバーゲンオンパレードですが、その賑わいはここまで届くことは無いようです。

 いいものに憧れ、いつかは自分も手にしたいと憧れを抱きながら過ごす、そんな悠長なことは昔のことになったようです。

 上質なものに囲まれて、楽しかった日々を思い出しながら老後を過ごす。理想です。

2013年7月3日

 


質の低下こそ

 人口の減少より、質の低下こそより深刻なこと。

  いくら人口を増やしても、質の悪い人が増えるだけなら、いないよりたちが悪い。

 質を良くするためには、日々の生活がいかに大切か。家庭の生活空間をよくすることがどんなに良いことかと、イエローハットの創業者、鍵山秀三郎さんは、掃除の大切さと素晴らしさを通じて語られています。

 豪邸でなくとも、その時その時に心して選んだ器での食生活。今まで出会ったお客様のご家庭に素晴らしいお子様が育っていることを目のあたりにして、これからも良質の品をお勧めしていきたいと思っています。

 写真は夏の器の代表、ガラス、錫、と竹の組み合わせです。

2013年6月15日

 

吉林省 敦化 思い出 7 大豆

 ギイコ、ギイコ、一輪車 腕が鳴るのか車が鳴るか

 大豆畑のうねり道、うねり道

 爺やお前はどこへ行く

 

 子供の頃歌っていました。

 日本の梅雨の今頃、雨の少ない敦化の駅前広場には、高い高い大豆の山が出来ていました。お山の大将われ一人、と駆け上っていたものです。大豆の山から直接無蓋車に積まれ、食料になったり、馬の餌になるために何処かに運ばれていました。

 何もかもが、ただただ大きく、広いだけの味気ない風景。それを見て育った後に、箱庭のような風景に出会ったために、日本の風景が大好きなのです。特に、潤いに満ちたこの梅雨時の風景が。

2013年6月7日

 

サロンのアジサイ

 アジサイは梅雨とセットでこそと思われますが、今年は空梅雨で残念です。サロンにアジサイの絵を飾りました。

 ガラス展の期間中、マンションの大改修と重なり来店のお客様にご迷惑をおかけしましたが、ようやく廊下とベランダの改修が終わり、残るのは入口の工事のみとなりました。

 部屋の中は昨年、全面リフォームになったばかりで、今度は外壁までピカピカのマンションになり本当にラッキーなことだと思っています。

 大家さんはさぞ大変なことでしょう。感謝して住まわせていただきます。

2013年6月8日

 

人の心に潤いを

 梅雨入り間近になり空気がしっとりして、アジサイが綺麗に咲き始めました。

 高橋さんのガラスが色々届きました。

 今の時代ITばかりが盛んで、どこか潤いの無い世界が地球を覆っています。

 そんな時代だからこそ、伝統工芸品の良いものをいつも身近に置いて、世界に通用するセンスある日本人が沢山育って欲しいと切に願っています。

 「うつわと絵 小川」は、皆様のセンス向上のお役に立つ品を厳選展示していきます。

2013年5月27日


ガラスの酒器色々

 日本酒はお正月以外にいただくことは無いのですが、ガラスの酒器は好きでいろいろ集めて愉しんでいます。

 ワインやビールグラスと違って出番が本当に少ないのですが、この酒器で冷たいお酒を飲んだらさぞ美味しいだろうと思いながらながめています。男の方は備前、唐津、など土物が好みの方が多く、ガラスの酒器はあまり売れないのですが、高橋さんの素晴らしい作品を見て、食器棚の飾りにぜひお求め頂きたく色々注文してきました。

2013年5月23日


鎧坂ガラス工房

 27日から始まる高橋さんのガラス展の作品を選びに、東区にある工房に行きました。

 工房の入口は手入れの行き届いた花壇。中には出来上がった作品が色々あって、その中から「うつわと絵」のお客さまに喜んでいただけそうな作品を50点ほど選びました。

 いつもは展示場で作品を見せていただくだけで帰るのですが、今日は作業場をみせていただき大変(猛烈な暑さ)な行程を実感。心して販売しなければと思いながら工房を後にしました。

2013年5月22日

 

ブロンズのある風景

本当は広いリビングに大きなブロンズを飾ってみたいのです
本当は広いリビングに大きなブロンズを飾ってみたいのです

急須とお茶

 この急須は、お店を始めるすこし前に、黒田さんの急須だけの個展で見つけたものです。

 作者の黒田陽史さんは鹿児島のご出身。使い勝手のいい急須はめったになく、大いに気に入ってお店でも紹介させていただくことになりました。

 お買い上げのお客様にも喜んで使っていただき、今では常設展示品です。

 お茶は八女の星野村の樋下製茶さんより直送していただいた新茶です(実費でお分けします)。

 世の中ではペットボトル入りのお茶が出回っていますが、いいお茶を、いい急須といい湯のみで飲むことを日常の生活に取り入れて欲しいと願っています

2013年5月12日

 

 

お気に入りの花とカレンダー

高橋克典ガラス展

2013年5月27日(月)〜6月8日(土)

11:00〜18:00  会期中無休

 


一区切り

 十年一区切り。二年の必死。

 この場所に店を移して一年が過ぎました。あと一年必死の年になります。

 場所を移るということは、人も移るのだと思い知らされた一年でした。取扱い品は何一つ変わらず、案内を出す先も前と同じなのに、まるで黒潮の蛇行のようにお客様の姿が遠くなってしまいました。

 ですからこの仕事を始めて四十年といっても、開店二年目の必死さがなくてはいけないのだと思っています。

2013年5月6日

 

 

金継ぎと塗りなおし

 当店では、金継ぎと塗りなおしをお引き受けしています。
 どちらも石川県の輪島の熟練の職人さんにお願いしています。

 金の値段が高いこともあって、金継ぎ湯のみやお皿で5000円から1万円くらいです。往復の送料も含め実費を頂いています。

 漆の器は、普段使いの味噌汁椀など永年の間に漆が焼けて変色したり部分的に剥がれたりすることがあります。塗りなおしをすると以前より漆が厚くなりますので、それまで以上に丈夫になりす。金継ぎされたものは貫禄がでて新品より味のあるものになり、頼まれた方は満足してくださっています。

2013年5月1日

 

 

吉林省 敦化  思い出 6  黄砂

 

 近くを流れる川の氷がとけ出し、一日中音を立てて流れる頃。黄砂の季節到来です。 

 視界ゼロとまでは行きませんが、今日本で味わっている黄砂とはけた違いにひどいものでした。でも、その最中に運動会があったり、薄いベールをかぶっての通学でしたが、黄砂が長い厳しい冬の終わりを告げてくれるようで苦になることは無かった気がします。

 黄砂が過ぎた後の初夏は全山シャクヤク。見渡す限りツクシのところが在ったり、遠足に行った先にはスズランが一面に咲き乱れていたりと、黄砂の時期の満州・敦化の思い出は彩りに充ち溢れています。

2013年4月19日


 

大規模改修工事

 平和台ハイツの大規模改修工事が始まりました。

 珍しい仕事や人手のかかる仕事の多さに驚いています。新築よりも面倒なことが多そうです。

 じみな仕事にもくもくとたずさわっている人々、ふだん縁の無い世界を少し見させていただいています。

 「養生」といえばふつうは病後の手当てをすることと思っていましたから、ドアに貼られた注意書に養生とかかれていたのにびっくりしました。

 電子辞書で調べてみましたら、工事箇所の防護をすることにも養生という言葉が使われると知りました。何歳になっても、特に外出することもなく自宅にいるだけでも、日々、新しい発見があるものですね。

2013年4月10日

 

準備完了

 日賀野さんの新作が届きました。

 まずは常設展示の作品を一旦、撤収します。それから日賀野さんの新作を飾ってみて、絵が定位置に掛けられたら、今度は常設の作品の場所を決めます。邪魔にならないようにするのではなく、お互いの良さを引き出し合うような組み合わせになるよう、あれこれ工夫しながら展示します

 この時間が、私にとっては何よりの至福の時間なのです。狭い場所ですが時間をかけて展示の準備を進めます。

 今、平和台ハイツは大掛かりな改修工事中で、入口や廊下が大変なことになっていますが、皆様のお出かけを心よりお待ち申し上げます。

 初日の出会いが楽しみです。

2013年4月7日

 

夜桜

 舞鶴公園の桜のライトアップが始まりましたので、近いこともありデジタルカメラを持って、出かけてみました。

 夜桜見物などもうずい分前、子供が小さいころ夜店を見るために行ったことがありますが、ここに引越してきてからは早朝の散歩の時に花見をかねていましたので本当に久しぶりのことです。  桜を見ることよりも、カメラを使ってみたいとの思いのほうが強かったのです。独りであちこち眺めながらカメラマンになった気分を味わいました。

2013年3月24日

 

三月

 やよい三月、春うらら、というにはだいぶんかけ離れた寒く、ひどい風雨にみまわれ散々の日々でした。

 今日やっと彼岸ちかくなり暖かくなりました。仁平さんの作品展示会も無事に終了。長々と愉しませていただきました。沢山並べたお雛様も来年までお休みです。

 外は桜が開花してきたようです。サロンにしている場所の壁面に桜の押し花の額を飾り、その横に、まだ行ったことのないスカイツリーを思いながら、


   花の雲 鐘は上野か 浅草か  


の句を並べてみました。


            2013年3月20日

新庄良博の煤竹

 筑後市在住の新庄良博さんは、おもに大型の彫刻を制作発表していらっしゃる方です。

 出会いは5年前。小物のトレーや台、その他の展示をしていただいた時からです。最近、自家用に作られた煤竹の箸を頂き、その使い勝手の良さに、ずっと前に取り扱っていた煤竹の楊枝のことを思い出し、試作をお願いしました。

 梅の花と一緒に出来上がり品が届きました。煤竹が少なくなっている今、貴重品です。

 ( 煤竹楊枝セット 5000円、お箸一膳 3800円)

2013年2月21日

 

 

春よこい、早くこい

 思いがけず不順な天候が続いていますが、家の中は春の室礼(しつらい)にしています。

 新聞の情報欄に時々店の案内が出ることがあります。今回の仁平さんの作品展は、電話で問い合わせがありましたのできっと掲載されるのだと思います。以前は記者のかたが会場に見えて色々お話をしたものですが、最近は電話で問い合わせがあるだけです。日,時、場所は間違いなく伝わるのですが、展示会の空気は伝わらず、店に足を運んでくださる方が少ないのは残念なことです。

2012年2月20日

 

 

 

春、一番

 仁平さんの作品とお雛様の展示会の準備完了。
 期待以上の作品が届き、その素晴らしさに驚いています。まったく違う作風の作品を見ながら仁平さんの頭の中はどうなっているのか覗いてみたいと思ってしまいます。

 お雛様はお客様と私のコレクションで非売品です。

 仁平さんの染め額とお雛様の組み合わせが気に入り、どこのお宅にもあるお雛様と仁平さんの作品を並べて愉しんでいただけたらと思い企画しました。

 会場を見ながら平成25年はいい年になる予感がしています。

2013年2月8日

 

 

東風(こち)吹かば

 匂いおこせよ梅の花。

 如月、豆まきの豆が届き、春の到来です。寒い日が続いた後だけに、いつもの年より喜びは大きいです。

 東京の仁平さんより作品が送られてきました。展示会は予定してないことでしたので、展示会の御知らせをいただいたときは神様よりのプレゼントと感激しました。昨年の12月にニューヨークでの個展の様子をメールで見て、いいものは世界に伝わるのだと自分のことのように喜んでいたのですが、まさか作品が福岡にくるなど思いもしていませんでした。

 展示会は210日から。案内のハガキは4日に出来上がってきます。

2013年2月3日

 


 

理想の日々

1月に読んだ本です。
1月に読んだ本です。

 今年の1月は理想の日々でした。

 例年に無く雪の降る寒い日が多かったにもかかわらず、訪ねてくださるお客様があり、ほとんど外出することなく楽しい時間を過ごしました。

 初売りも作家さんの力作と個人コレクションの提供品に支えられて好調。世の中の不景気風もここまでは届かなかったようです。

 私生活の時間も言うことなし。マラソン,韓国の歴史ドラマ、読書、料理と、全て堪能しました。

 10年日記の最後の行。全てを理想の日々で埋めたいと思っています。

2013年1月28日

 

 

 

ひとり正月

 今年も去年に続きひとり正月でした。

 去年は初のひとり正月で、何もしない楽を決め込んで迎えたはいいものの、楽はわびしいにつながり、結果的には失敗でした。そこで今年は贅沢な食材を求め、美味しい料理を作り、お正月だけ使う器も出し大満足の三が日を過ごしました。

 若い頃は山で雲海から上る初日の出を眺めながら、ウイスキーを飲んで過ごしたたものですが、さすがにこの歳では無理。部屋のカレンダーを眺めながら当時を懐かしんでいます。

 1日から3日までは恒例の駅伝観戦。元旦の実業団から、2、3日の箱根駅伝と、朝早くから午後2時まで連日テレビの前で応援しました。

 4日は氏神さんの警固神社に初詣。今年もよろしくお願いします。

2013年1月4日

 

 

フィナーレ

 今年も残り少なくなり新しく始めた店の営業も無事フィナーレを迎えることが出来ました。 

 29年間続けていた大名の店を閉め、新しい場所での営業。「あては向こうから外れる」といいますから、欲張らずに唯々神よりの使者を待っての日々を過ごしてきました。

 素晴らしい作家さんの作品に恵まれ、理想とする品ぞろいで、「趣味は仕事」と思いながら楽しく過ごせたこと何よりでした。 沢山の人に感謝です。

 冬休みは12月29日から1月6日まで

2012年12月25日

 

 

書き写し

 新聞コラムの書き写しを始めて1ヶ月半になりました。

 脳の活性化になっているかどうかまだ分かりません。27行のコラムを書くことはとても出来ませんが書き写しだから続けられます。

 良かったことは、久しく出番のなかった万年筆とインクが表舞台に出てこれたことです。思い出の万年筆(アメリカみやげ)は40年以上も前のものですが、書き心地は上々です。インクは丸善であれこれ選び時々変えていたものです。

 過去にはこだわりの日々があったことを思い出し懐かしんでいます。

2012年12月15日

 

 

 

デジタルカメラ

 冬迎え展が半分過ぎました。

 店内の様子を見ていただきたく、デジタルカメラに挑戦してきましたが、なんとか間に合いました。カメラアングル等うまくいかないことが多いのですが、パソコンに取り込んでホームページにアップするところまでできるようになりました。

 カメラのユーザーガイドを何度も読んでみたのですが、まったく歯が立たず、出張指導の方にお願いして2回ほど指導していただき、やっとここまでたどり着きました。

 思いが伝わることを願っています。

2012年12月14日

 


師走

 街中に庵を結んで静かに過ごす尼さんのような日々も、師走を迎えて少し賑わっています。

出かけることなく唯々、訪れて下さる方々を静かにお待ちしての8ヶ月でした。ゆっくりですが、ものが動いています。テレビでは、おせちの宣伝が盛んに流れています。作らなくてもお正月におせちを食べる習慣は衰えていないことが分かります。

 ハレの日の器である、塗りの重箱や有田焼のお皿が食卓を飾る生活が失われることはないと嬉しく安心しています。 日本の食文化の遺産登録も少し進んでいるようです。

 

2012年12月5日

 

団塊世代の方へ

 日本の個人貯蓄は、世界でも類を見ない大きな額だそうです。

 そして、そのうちの大部分を占めるのが団塊世代の方々の貯蓄という話を耳にします。

 そこで、今その余裕のあるお金を貯蓄に回すのではなく、文化的生活の充実に力を入れていただけないかと思っています。若い人と同じような流行のものを喜々として追いかけるのでなく、もっと地に足をつけた上質の生活に何が必要かを考えて、80代になった時に、お金だけがあるボケ老人にならないようにしていただきたいと願っています。

 次世代に上質のものを残すため、今一度力を発揮してください。

2012年11月26日

 

頭の体操

 体の方は食事、ストレッチ、と散歩に楽しく取り組んでいますが、頭の方が、一寸足りないと思っていました。そうしたところ、最近、いいことに出会いました。

 西日本新聞の春秋の書き写しです。知らなかったのですが、朝日新聞の天声人語の書き写しが以前よりありノートが出され脳に効くと無料でお試しセットまでプレゼントされているようです。

 書き写しはベテランの記者の方の文章をなぞることで、表現力や記憶力のトレーニングになるそうです。早速、西日本新聞のエリアセンターからノートを届けていただき始めました。

 毎日何気なく読んでいた「春秋」。バランスの取れた、優しい方が書かれているのが伝わってきて、気分良く書き写しています。

2012年11月10日

 

冬支度

 猛暑続きの日々が去り、ようやく涼しくなったとホット一息ついていたのはほんの少し前のこと。

 いっきに寒くなりました。

 寒い日のおもてなしは、なんといっても温かい部屋です。引越しでリビングがフローリングになったのを機にホットカーペットを新調。ガスファンヒーターも以前の古いタイプは使えず新しくしました。カーぺットもヒーターも昔に比べるとずい分安くなっていました。しかも質は良くなっていてびっくりです。

 今年は寒さが厳しいとの予報、もういつでも寒波が到来してもだいじょうぶです。

2012年11月5日

プリンター

 パソコンを買った3年前、プリンターも一緒に買っていたのですが置き場所も無く、その上使いこなす自信もなくてそのままにしたままで今日になっていました。

 そのプリンタを今日、やっと使い始めました。

 何の申し込みもしていなかったのですが、キャノン取扱いの会社の方が外回りの途中で寄ってくださったのです。 接続その他必要なものを買いに行ってくださり有り難いことでした。ついでにデジタルカメラも買って、使い方を近日中に教えていただくことになりました。

 ホームページに私が写した写真がアップされるのもそう遠くないと思います。 

 平成24年11月3日 文化の日 思い出深い日になりそうです。

 

2012年11月3日

 

吉林省 敦化 思い出 5 渤海

 正倉院展が始まり、連日のように長い列ができているようです。

 いつか行ってみたいと思ってはいますが、あの長い行列に並ぶのは苦手なことで、行けず終まいになりそうです。

 私が生まれた敦化は、中国東北地方に起こった勃海国の首都があった所です。唐の都から宝物が敦化に入り、ここから日本に運ばれたという話もあります。

  私が住んでいた当時の敦化は、文化的なものがなにもない土地でしたが、ゆかりの都市の宝が日本で大切に守られて文化遺産として今に生きる人々を喜ばせているとは、なんと日本は素晴らしい国かと思っています。

2012年10月30日

 

近況報告

 年初に「跳ぶ」をかかげ着地点をきめ新しい場所で生活を初めて半年が過ぎました。

 仕事場と生活場を一緒にしたことで楽な日々です。一番変わったことはテレビを見る時間が多くなったことです。テレビをみて分かったことはずい分世の中が変わっていることです。

 目を覆いたくなることばかり。

 食の部分で言えば居酒屋、B級グルメ。衣ではトータルで5,000円といったペラペラの洋服。若者でなくいい年をした人にまで浸透している様子。

 長い間、高級和食器を中心に商ってきましたが、売れなくなった理由が遅ればせながら判り、納得しています。

 それが分かった上で、尚のことこの店を無くしたくないと決意して、残りの日々を前向きに過ごす所存です。

 皆々様よろしくお付き合いください。

2011年10月28日

 

台風一過

 大型台風のせいで、ようやく涼しくなってきました。

 暗雲の垂れこめる近隣外交や、政治、経済のいろいろを大きな台風で持ち去ってほしいと願っています。

 今日から秋の展示会です。案内のはがきは最小限の出費を心がけ簡単なハガキになりましたが、思いは伝わったようです。

 電話で注文が入ったり、続けていることを喜んでくださったり、昔は一日に食べていたお赤飯をお昼に届けてくださたりと、幸先のいい初日を迎えることができました。

2012年10月1日

 

灯火親しむ候

 朝晩、やっと涼しくなってきました。

 長坂さんの新作ランプが届き、展示室が秋らしくなりました。ステンドグラスのランプのある生活は楽しいものです。一人でも多くのかたにお勧めしたいと思っています。

 最近テレビを見ることが多くなり、世の中の騒がしさばかりが伝わってきて落ち着かない日々ですが、少しばかり元の読書に親しむ生活に戻したいと思っています。そこで昔々の交易史、外国の方の書かれた本が面白そうで読み始めました。

 藤原書店   モノが語る 日本対外交易史 7ー16世紀

2012年9月20日

 

 

敬老の日に

「世のため、人のために」をモットーに夢中で生きていた時期がありました。

 しかし50歳になるとき、経営していたギャラリーを倒産させてしまったことで、沢山の人に迷惑と心配をかけてしまいました。その時、人に迷惑をかけずに生きていくことはできないと思い知らされました。

 それ以来、できることで精一杯お返しをさせていただくことを心がけての日々を送ってきました。70歳を過ぎ、今年で8回目の敬老の日のお祝金を町内会より頂きました。

「過去を追わず、未来を願わず、唯、今日の日を愉しむ」ことをこれからのモットーに、若い人の邪魔をしないことを心がけて、残りの人生を生きていきたいと思っています。

2012年9月17日

 

模様替え

 9月になりましたので店内の模様替えをしました。

 気分が変わるので模様替えは好きです。

 秋らしく、紅葉のお皿と塗りのお皿を中心に並べました。置き方や組み合わせで前からある品でも新しい感動が伝わってきます。

 一生懸命の思いで買っていただいた物が、日々の暮らしを彩っていることを願いながら、それぞれの家でどんな使われ方しているのかと、ひとり想像をたくましくしています。

2012年9月8日

 

贅沢な日々

 今日は思いがけず涼しい。昨日までの猛暑がうそのようです 八月は猛暑の中、贅沢な日々を過ごしていました。出かけることなく過ごせる御蔭で、冷房の効いた部屋でテレビ観賞。オリンピックを堪能しました。これほどオリンピックを観たのは初めてのことです。

 最後は二十四時間テレビ。全国の局が力を出し、居ながらにして感動のドラマを見せていただきました。

 お店の売り上げは、新しい作品と中古の作品が半々。ぼちぼち来店してくださる方と本の貸し出し、そしておしゃべり。店と家が一緒ということがこんなに楽なものとは思ってもみなかっただけに、この齢になって思いがけないご褒美を頂いたことを感謝するばかりです。

 

2012年8月31日

 

 水不足の心配の方が多い福岡に住んでいるので、梅雨の季節に雨が多いのはありがたいことなのですが、今年の雨は想定外の大雨で、もう雨はいいと雨乞いでなく雨がやむお願いを天に向かって祈っています。

 家の中に店を置いた御蔭でレインコートも雨靴も必要なくラッキーと思いつつも、来客のない暇な時間をもてあましています。

 そこで読書。『水危機ほんとうの話』沖大幹著(新潮選書)を読んでいます。沢山教えられ納得しています。

  世の中知らない所で沢山のひとが研究に励まれておいでの御蔭で、幸せな生活が維持できているのだと思います。

2012年7月22日

 

はだしのランナー

 東京オリンピックのアベベ選手のことではありません。

 最近再開した散歩でのこと。大濠公園のお堀端にあるスターバックスコーヒー店の中から外を走る人歩く人をぼんやり眺めていたら、はだしのランナーの集団が現れてびっくり。以前の散歩の時には会ったことがないので、これも最近のことなのだと思います。

 子供が幼い頃、出来たばかりの団地でおしゃれなお子様が多い中、はだしで遊ばせていたことを思い出しました。はだしに生水で鍛えたおかげで、心身共に強い大人に育ってくれました。

 

2012年7月12日

 

温故知新

 店休日に古いお客様をお尋ねして、コレクションのお裾分けをしていいただいています。長い年月の間に、本当に大勢のかたに色々と買っていただいていました。 お買い上げの品は頭のコンピューターにほとんどがインプットされていたのですが、少しあやうくなってきています。

 「その時その時の良いものを」と思い、買っていただいた品ばかりで、使い込んでよくなっている姿を見せていただき、感激です。

 亡くなられた作家さんもあり、当時仕入れに行った時のことを思い出しています。 新しい場所で、古い作品を、新たなコレクターにお買い上げいただき一安心しています。物は愛する人の所に行くとは本当です。

2012年7月7日

 

古物商許可証(福岡県公安委員会発行)

 中古の器を「売りたい人」と「買いたい人」に紹介したら、器も皆さんも幸せになるだろうと軽く考えて取扱いを決めたところ、古物商許可書がないと駄目とわかり1ヶ月あちこち行き無事手続完了しました。無断で営業したら100万円の罰金とのことです。

 ホウロウの立派な許可証(5000円)を店に設置しています。(これも決まりなのです)

 今年は「パスポート」に「許可証」にと、思いがけない出費と面倒な手続があり、あと三年位はなんとしても生きて活用しなければと思っているところです。

2012年7月1日

 

終の棲家(ついのすみか)

「引越は最後にして欲しい」と言われ、「次は天国」と答えるようにしています。

 引越にまつわる色々が全部苦手で周りを煩わしてしまうからです。新婚さんが住むにふさわしいフローリング、対面キッチン。クゼット付の部屋に。思いがけず住むことになり、人生何が起きるかわからないと、つくずく思っています。

 今までの生活では考えられなかった(ハタキに茶殻、掃除機に雑巾でない)新しい掃除道具クイックルワイパーに出会い軽くて便利なことに驚いています。

 賃貸なのに何から何までいいことずくめ。終の棲家は快適です

2012年6月30日

 

散歩と読書と仕事

 「栄養と料理」に掲載されていた、香川綾さんの晩年のインタビュー記事の中の言葉です。   この場所に引っ越してきたのは、大濠公園にも近く、散歩にいいと思ってのことでした。ところが5年くらい前から足が痛くなり、散歩に行けなくなっていました。

 ところが先日、ストレッチの御蔭で痛みが取れ、店の移転の後のいろいろも落ち着き、恐る恐る出かけたところ、体が覚えていて足がスイスイと動いたのです。

 家と店の往複がないぶん朝の散歩は欠かせないと思っています。『散歩と読書と仕事』理想の生活ができるようになりました。

香川 綾(栄養大学の創設者)

6月29日

 

新らしい出発

 5月7日以来、今日までの助走期間無事過ごせました。
 喜寿を過ぎての、新らしい出発。ホームページも変わりました。日々の思いを少しずつ書くことにします。
 今の思いは、「もう充分に生きてきましたので、あまり頑張って生きようと思わないことにしよう。おつりのような日々を楽しく」です。

 入口のスペースに出来た展示場の取扱い品はこれまで以上に厳選したものばかりです。リサイクルの品は昔のお客様を尋ねたりお持ちいただいたりしたものをお預かりして本当に好きで大事に使って下さる方との出会いを楽しみにしています。

2012年6月吉日

日賀野兼一のテンペラ画展

 

2013年4月8日(月)〜20日(土)

会期中無休

仁平幸春の染額展

2013年2月10日(日)〜3月15日(金) 11:00〜18:00 会期中無休

平成二十五年

  石の上にも三年   独り暮らしを楽しく

あけましておめでとうございます。

2012年12月1日(土)〜12月22日(土)

 

会期中無休 AM 11:00〜PM6:00

 

●個人コレクションのセール品好評展示中

 

●余っている上質の器がありましたら委託お願いします。

 大切に使ってくださる方に、お手渡しさせていただきます。