10 月の展示会が無事、盛況に終わったと安心した途端、急に体調を崩して入院治療することになりました。
80歳の誕生日が目前という年齢で、さすがに骨ももろくなっていたようです。胸椎の圧迫骨折という診断。脊髄にセメントを注入して強くする手術と、その後のリハビリが必要とのことです。
自宅に戻れるのはしばらく先のことになるかもしれません。
健康には自信が有り、こんな経験は初めてのことです。
そういうことで、年内はお店をお休みさせていただきます。
少し気が早いかもしれませんが、来年はどんな年になるのか、今から楽しみです。何としても、開店できるよう、全力でリハビリに励みます。
11月6日(木)
追伸:
本日11月7日(金)、無事手術を終えました。元気にしております。術後の痛みもほとんどありません。今後は、お店の再開に向け、リハビリに励む予定です。
長男記す
内田さんの新作、ますます冴えてきました。
伊藤さんの新作、今回の展示会にやっと間に合いました。
輪島塗は高い。でも納得のいく値段だと思っています。輪島塗は家の宝として、使わないまでも目に入る所に置いて毎日眺めるだけでもいいものです。いいものを頑張って買い、目を鍛えて欲しいものです。預金通帳の残高の数字を眺めているよりいいことです。いいものは人間を教育してくれます。
伊藤さんの漆に出会って35年になります。変わりない誠実な仕事振りに、ただただ頭が下がります。安心して使えます。10年以上使って少し色焼けしたり塗が剥げたりしても塗り直しをお願いできます。長年使っていただいた感謝の気持ちで、ほとんど実費での修復していただけるとのこと。人柄の良さが伝わってきます。
今回の展示品はいつもの普段使いが主ですが、一つだけ蓋物が届きました。何とも言えない形と色この作品をみるだけでもぜひ来ていただきたいと思っています。
今回より、お椀は一客売りします。
2014年10月10日
先日、新しいお客様が名古屋から来店されました。
この店はビルの5階にあるため、通りがけに立ち寄られるお客様はほぼ皆無。ほとんどがどなたかのご紹介です。そこでどなたのご紹介ですかとお聞きしたところ、ホームページの店主日記を見て来られたとのこと。驚きました。
実は、ホームページの更新だけは勉強して何とかできるようになったのですが、それ以外のインターネットのことは苦手なままです。メールアドレスも公表していません。どうやってこのサイトをお知りになったのかとお尋ねしたところ、仁平幸春さんのサイトを見てこちらにたどり着かれたとのことでした。
取り留めもない、ほとんどお役に立つこともない日記なのに、それを読んで、遠路はるばる逢いにきてくださったことに本当にびっくりしました。
この年齢になっても仕事が続けられるのは、こんな思いがけないことが時々あるせいです。感謝。
2014年10月4日
京都で作っていただいたダイレクトメールは思った以上の出来で満足しています。錦秋にふさわしい展示会になりそうです。
日本の和食器の中で一番好きなのは輪島塗です。器の仕事を始めた時に、最初に取り扱ったのが輪島塗でした。数えてみたらそれからもう47年の歳月が流れました。どんな時代でもかわらず丁寧な仕事ぶりに感心しています。
今回、展示するお重箱は春秋蒔絵。もみじと桜の蒔絵で、気取りなく普段使いにぴったりの蒔絵です。四季折々の料理を詰めて楽しんでいただきたいと思っています。
2014年10月1日
つい先日まで長雨と猛暑にうんざりしていたというのに、彼岸を過ぎたら急にひんやりした秋風が吹いてきました。
10月の展示会前のひと時、案内状の準備をしています。案内状の製作は、今回も京都にお願いしています。写真撮影が終わり、いよいよ製作開始です。
葉書を見るだけで楽しい気分になっていただきたいと製作費も奮発しています。
今の時代、大名や大地主はいませんが、その頃の道具は今も脈々と作られています。それを平成の時代に途切らせるのは残念です。雅の世界を秋風を感じながら使っていただきたいと思っています。色々の方がそれぞれ準備してくださっている中、私は一人でゲームと読書をしています。
2014年9月24日
爽やかな秋到来と心待ちにしていましたが、雨、雨の日が続いています。
展示場は秋のしつらいにしました。秋を感じていただきたいと思っています。
秋の器はガラスから漆器へと変更です。10月には輪島の職人さんが大事に残してあった作品を送ってくださることになり、展示の日を楽しみにしています。
その頃には本格的な秋冷のひが来ますよう祈っています。
長い夏休みの後に朗報です。
芸術の秋を迎える今、長い年月染め織の作品を出品してくださっている香月美穂子さんが、今年度の日本伝統工芸展に入選とのお知らせが届きました。福岡県から34人入選とのこと。9月17日から東京で始まり福岡には来年2月に回ってきます
最近も立派な作品を見せていただいていましたので、さもありなんと喜んでいます。夏のテーブルセンターは好評のうちに終わり、冬はカシミヤのマフラーが届きます。
小さな店に立派な方々が出品してくださりありがたいことと感謝しています。
2014年8月27日
今年はまごまごした日が多く、あっというまに8月に入りました。
今年も例年通り夏休みは10日間いただきます。毎日が休みのような店ですが、来客がなくとも店は営業していますので 改めて休みと決めて休むことにしています。
店としては長い休みですが、子供が小学生のころから仕事をしておりましたので、夏休みくらいは子供に合わせて長い休みを、と思っていました。その頃の習慣が今に続いているわけですが、今はどこに行くこともなくぼんやり過ごすばかりです。
今年は8月9日に白内症の手術をします。読書好きですから目がはつきり見えるようになるのが楽しみです。やはり寄る年波には勝てません。秋と冬の展示会の企画をゆっくり考えることにします。
夏休み 8月9日から19日まで
展示会中は器のことに気を取られていましたが、高橋さんの花入れをまとめてめて飾ってみたら、改めてその良さに気が付きました
特に紫の花瓶。部屋に飾っている大きな胡蝶蘭の横には、これまで何を置いても負けていたのですが、紫の大きな花瓶を置いてみましたらあまりにもぴったりでうれしくなりました。今、大小さまざまな花入れを眺めているところです。
花入れだけ当分展示の延期をお願いして、一人でも多くの方に見ていただきたいと思っています。
2014年7月25日
7月7日からの展示会が無事終りました。
新しいお客様との出会いもありました。ガラスや織を喜んでいただくことも出来ました。それぞれのお宅でお役に立つことと思います。
「うつわと絵 小川」では、家で過ごす時間を楽しむための小道具を売ることをモットーにしています。少し頑張って高級な品をお買い上げいただきましたら、きっと長く楽しめること請け合います。
昔は自宅でお客様をもてなすことが普通に有りました。一生懸命の思いで揃えたものを。お客様に褒めていただくことで、買った甲斐があったものです。ところが最近のこの国では、自宅にお客様を招待するという習慣もすっかり無くなってしまったようです。
お客様をもてなすより、個人の楽しみが中心になってきたようです。ちょっと残念な気もしますが時代の変化はどうしようもありません。
日々、懸命に生きている自分へのご褒美にしていただきたいと思います。
7月22日
展示会の準備が完了しました。3人の作家さんの力作が揃い、お客さまの来店を待つばかりです。
美術史家の辻先生の言葉によりますと、芸術家の作品は出来上った段階では片目の入っていない達磨で、残りの片目を入れるのが美術史家の役割とのことです。私は美術史家ではありませんが、片目を入れるお手伝いは出来ると思っています。
2014年7月5日
今年に入って長く腰痛に悩まされていました。途中で骨折まで起こして激痛の日々。
そんな時に、慰めてくれたのが、本とビールです。もし、この二つがなければ、生きていくのがいやになっていたかもしれません。
麻酔と痛み止めの薬にも助けられながら読んだ本はいろいろですが、瀧本幹也さんの写真集は、思いがけない出会いでした。写真展に行けず残念でしたが、写真集を買ってきていただきました。
アイスランド、カッパドキアなど行きたくても行けなかった土地の、見事な風景を眺めながら、しばし痛みを忘れていました。
2014年7月3日